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人の行く裏に道あり花の山


    相場格言は、読んで字の通りのものが多いが……これもその一つであろうか。
    簡単に言えば、皆と同じように売り・買いをしていては儲からない…と言う意味である。
    相場に於いては“トレンド”を重視しなくてはならないが、 そのトレンドの分析に売り・買いのボリューム等を加味して判断していく事になるから…何分に、人と完全に逆を行くと言う事は難しいだろう。

    要は、そのボリュームの中で”何時方向転換をするのか?”と言う意味での「裏に道あり」と言う事なのだろう。
    元々は”千利休(せんのりきゅう)”が言ったとされる格言ともされるので、多分に派手派手しく”人の裏をかく様な大胆さ”と言う風にとられがちな事も この格言の解釈を難しくしている様な気がする。
    (実際に千利休が言ったかどうかは定かでは無いが、利休の目指したモノが世人の感覚とは一線を画していた事から、彼がそれを言ったとしても不思議はないということで定着した感はある)

    極めて余談であるが……かつてバブル経済の華やかなりし頃…「ファミコン」のソフトに”かの松本亨”が監修した株のゲーム(「松本亨の株式必勝学」)があったが… その冒頭に、この「人の行く裏に道あり花の山」と言う言葉が出てきたりもした。



千利休 三変化