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「日経平均VI」が跳ね上がる時(相場波乱・暴落)


    東京市場に波乱がある時、すなわち世界的に株価が下落・暴落するような時に大きく反応するものの一つに「日経VI」という指標がある。
    これを10年チャートで見ると下の様な感じになる。
    (2020年03月01日現在)






    ①:2011年3月

    所謂「3.11(東日本大震災)」の時であるが、この時の指数は69.88と今までで一番高い。

    ②:2013年5月(5月23日)

    アベノミクスが始動を始め、順調に上昇してきた株式市場において、中国市場における製造業PMI指数が悪かった事をきっかけにしての暴落(1143円安)。
    出来高は76億株と凄まじいものがあった。
    また、この前後には、債券市場での動きも見られ、4月4日以降サーキットブレーカーが発動したり、10年債が0.35→0.935まで上昇していた。
    この時の指数は48.35

    ③:2015年8月(8月25日)

    この時も中国市場の暴落に付き合う形で、日本市場も暴落。その影響での反応。この時の指数は49
    この時の出来高は47億株にのぼり、アベノミクスへの暗い影をもたらすこととなった。

    ④:2016年2月(2月12日)

    中国のCSI300指数が5%下げた事による暴落に伴いVI指数が反応。この時の指数は50.24
    ちなみに、この時の東証の出来高は47億株で、先の2015年8月25日の出来高と同じであった。

    ⑤:2016年6月(6月26日)

    所謂「ブレグジット」の国民投票が過半数を占めた”まさか”の出来事に反応。この時の指数は44
    東京市場でも後場にその情報が伝えられ、先物にサーキットブレーカーが発動される事になった。

    ⑥:2018年2月(2月6日)

    米国での「VIX指数」の上昇による波乱を受けての反応。この時の指数は38.31
    VIX上昇からの先物売り・裁定解消を巻き込んでの下げに繋がった。

    ⑦:2020年2月(2月28日)

    世界的な「コロナウィルス」蔓延の危険性を危惧した売りが連鎖し、特に米国市場の大幅続落からの影響によりVi指数も上昇。
    この時の指数は42.81【2020年2月28日】