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2019年12月26日


    ”閑散相場”というのがまさしく正鵠を射た表現で、本当に外国人休暇になると日本市場の出来高が減るというのは、自国の市場云々という観点からは嘆かわしいことしきりになりますが、これもまた地球のグローバル化の一つの光景と考えると、止むを得ない過渡期なのかとも思うところではあります。
    今日も新規上場したIPO銘柄は高値の大盤振る舞いで、先行していた「マクアケ」が一休みの間の幕間繋ぎをしているようでした。
    一方、主力どころでは「ソフトバンクG(9984)」が陽線を立てて、なかなか良いチャートに仕上がってきています。
    この銘柄の難しいところは、今までのように”虚業”が高い評価の一つとして機能していたのではなく、徐々に”出汁ガラ”の様な風体をしてきたところで、これに目をつぶって、或いは、これを覆すような話が出て、往年の先導役としての立場に返り咲けるのか?も注目点となってきます。
    そして、もう一つは、昨日ADRの話が出た「倉本」の様な中・低位株がどのくらい乱舞してくるのか?そこも重要な見どころとなるでしょう。
    今の時点を【バブル】と表現するには少々難があって、「靴屋が株の話を……」という感じの熱狂的な状況ではありません(古くは、オランダのチューリップ、イギリスの南海泡沫会社、1929年のNY、日本の1989年バブルなど)。
    そういう意味では、「情熱無き上昇」とでも評すべく、少々物足りない市場の動きの様な気がしています。
    無論、この様な事を書くのは、来年のオリンピックイヤーというまたとない好機に【バブル】に持って行かないのは、非常に勿体無い訳で、ここを逃して何時バブルなの?という事でもあります。

    【バブル】に限らず、すべからく、経済システムは「循環論」の中に位置しているのは疑いようのない事であり、このまま日銀とGPIFが株券を押さえつつ、売却もしない中での浮動株が減った中での極めて特異性を持った市場の中で、それこそ【暴落しない株価上昇】という、古来、皆が願って止まない事象が起きるのだとすれば、少なくともそれは1980年台バブルを経て、痛みを伴った日本の”新しい姿”とも言えるのかもしれません。
    【今日の取引】:

    今日は無し