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2020年02月25日


    「肺炎騒動」が影響しての「NY1000ドル安」からの、東京市場のターンということでの700円安。
    これが、”実際に”肺炎云々をしての下げなのか?と言えば、少々腑に落ちない事も色々と。
    米国の肺炎動向が実際のところどうなのかは定かでは無いが、巷間言われている様に、(高額な診療代のために)病院に行く人の数が少ないということもあり、本当に肺炎なのかインフルエンザなのかは非常に微妙なところ。
    そして、これまた不可解なのが、日本の動向。
    こちらも、発症者がリアルタイムに挙げられていたりもするが、実際にこれが何処まで実態に即したものなのかは不明であるし、また発症した方々のその後も余り語られる事もないし、それに輪をかけて、イマイチ政府・役所の対応もよく分からないということで、何やら「分からない???」事だらけで三連休を迎え、その間に米国の下げに巻き込まれるという何だかドタバタとした状況。
    「肺炎の実際」は、この際、脇に置くとして、純粋に相場だけを観るならば、NYの下げとは言っても、数字で言えば1000ドルだが、パーセントで言えば4パーセント弱であって、それを大騒ぎする必要も無く、一つの段落調整と観れば見れなくもない。
    他方、日本の方も@22000近辺を維持しているという事や、@24000円は”三尊”に近いということで抜き難いという事を考えると、単純な@22000円から24000円にかけての上下動の一コマとも見える。
    そして、何より、今日の指数の下げに比して、個別銘柄の下げが弱い事。
    これが、今の時点での東京市場の特徴でもあるのだろうが、指数と個別の連動性が弱い事が散見されているのであって、それこそ本当にかつての「ブレグジット」や、それこそ「911」などの時の「ストップ安」オンパレードの様な状態から見れば、下げたとは言っても全然軽い。
    くだんの「3.11」の時の事を振り返るならば、【相場は織り込んでいく】という性質を持つところ、今の段階では「肺炎騒動」に関しては、本当に”騒動”というレベルに留まるもので、「下げ」や「上げ」の一つのシグナルになっている感じはある。
    これは、あくまでも「相場」「市場」という部分での話であるから、実際がどうなのか?は、それこそそれを知り得るモノだけが識るということなのだろう。
    そういう意味では、今日の下げが「底打ち」では無いとは思うが、現状では下げてもこの程度という具合でもあるのである。

    しかし、そうは言っても懸念はある。
    それは、この2012年からの「アベノミクス」以降の株価を負う中で、所謂メジャー級の銘柄の時価総額や株価は非常に高い位置にある。
    だが、東証一部の銘柄の中で、比較的大きな銘柄であっても、2012年の水準あるいは、それ以前の水準に接近をしているものも散見される。
    この辺のチグハグさと、先の「GDPマイナス」の発表もあるように、消費税増税に伴う悪影響は相当に効いてくると思われるので、今回の「肺炎騒動」と合わせると、とても「消費」主体を中心にした景気や業績を期待するのには無理が出てくる。
    すなわち、「興味深い銘柄」が減るということになるのかと思うと、非常に頭が痛い今日この頃……という訳なのである。


    【今日の取引】:

    上記、少々消費動向に懸念があるので、「芋粥計画」として考えていた株主優待を軸にした銘柄選定を見送る事にした。
    別に、だからと言う訳では無いが、「(3577)ユナイテッドコレクティブ」を@1508で利確した。
    「利確」などとは言うものの、本当に手数料を払って赤字にならなかったというだけの事であって、それこそ2月の権利を取るので無ければ適当に利幅が乗っていたのであろう。
    この辺の”塩梅(保有するのかor売るのか)”が優待銘柄の難しいところだが、いずれにしても外食産業が堅調に推移することは難しいと思うので、ここは考え方を変えるしかないという自分なりの結論。