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2020年03月06日


    NY市場の-969ドル安を観て、本当にAIの考える事は分からないという思いを新たにするのだけれども、観ようによってはボラティリティを高くしつつ、下値を切り上げているようにも見える。
    米国にとっての株価が非常に大切なのは言うを待たないが、今週辺りからGS(ゴールドマンサックス)が売りに転じているという話を聞くと、それこそトランプ大統領の楽勝というシナリオとは違うシナリオを用意させて来た可能性もあるのだろう(それが何を意味するのかはさっぱり)。
    他方、東京市場は、夜間CMEの動きを観ていても、安定の@21000円を堅持したい方向の様であるが、これまた今までの(日本の)PKOは往々にして巧くいかない事も多々見ているので、今回のこの波乱の際に何処までこの数値を維持していけるのかは甚だ疑問ではある。
    そもそも@21000円の根拠がPBR1倍という点にあるとするならば、これから出てくるであろう「消費税増税」「肺炎騒動」に伴うGDPの下方修正や企業業績の下振れ・減配などを考えると、その水準の訂正が必要にはなってくる。
    ここ最近の個別の値動きが弱い・戻りが鈍いというには、その辺の部分をAIが予測している?という事もあるのだろう。
    (何かの株記事に、今こそ投資家の原点としての配当利回り……云々という感じの事があったが、このまま行くと、今の配当予想は画餅になる可能性があり、前提として大きな狂いが生じることになる。)

    また、ここのところ気にしている「銀行株」&「鉄道株」
    昨日の反発では鉄道株の一角にはプラスになるものも見られたが、銀行株、特にメガバンクの2つ(三菱UFJと三井住友)がマイナス、そして「地銀株」が続落をしているのは非常に気になる所。
    「銀行株指数」が37年ぶりの安値という事も非常事態とは思うのだが、以前のように株式市場での枢要なポジションからは遠のきつつあるとしても、やはり銀行株が崩れている金融市場での株価が上がるはずはない。
    この下げが、巷間の「マイナス金利の深堀」を察知しての事なのか、それとも何か他の要因があるのか?
    これは、本当に察しのつき辛い部分ではあるが、それこそ額面通りに配当金が出るならばとは思うが、それを出せないほどの収益悪化に繋がるとするとなかなかに事態は重苦しくなることになる。
    以前の「住専」問題の時には、曲がりなりにも銀行の救済という事は市場の根底にあったと思うが、あれから月日を経て、かつての護送船団方式が影を潜める中で、「銀行株」はどこへ向かうのか……それは今回の「肺炎騒動」の蔭に隠れているけれども、実は注目しておく必要がある事象かと。


    【今日の取引】:

    特に無し。