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2020年03月19日


    「暑さ寒さも彼岸まで」とは時候の挨拶としての部分ではあるが、やはり相場の方は「節分天井彼岸底」という方が頭に馴染みやすい。
    果たして【AI】が、この格言通りに「彼岸到来」で売るの止めたとなれば、それは数ある事象を組み込んだ(学習して)成果の一つであり、【AI】は何も悪い事は無く、ただ、その格言を無視していた”人間様”の方の問題という事にでもなりそうな感じもある。
    そうは言っても、次から次への出てくる「肺炎騒動」関連の事象では、それこそ何処が底打ちなのか、と言う意味での「日柄」「現象」「価値尺度」などといったものを通り過ぎて振れ幅の大きい毎日になっていて、それこそNYダウの1000ドル上げて2000ドル下げるとかも、殆ど”黒ひげゲーム”の様な感覚になってくるから人間とは恐ろしいものである。
    逆に言えば、何処が底かは分からない今の様相において、一つの信念をもって買い進むのであれば、それは報われる様な気もする。
    確かに、”暴落””ボウラク”の掛け声が飛ぶ中でのこの2月からの株価の推移だが、開き直って考えれば、@2012年度の株価を下回るようなモノかどうかで観ていっても良いのかと思う。
    株価の下落は、好ましい事ではないが下がる事で新しい需要も生まれる。
    いずれその株価に戻る事が難しいとしても、配当やら何やら(ナンピン)やらで最終的に黒字で利確する術はあるのだろうと思う。
    要は、そこが”買い場”という判断が、何時正しくなるのか?という時間的な価値の捉え方という事になるのを正面から突き付けられているという局面だと考えると良いのかと。

    さて、そうは言っても、市場の上げ下げ、見慣れぬ事も出てくるため、毎日の相場を観る意義もあるのだが、今日の主役は「ソフトバンクG(9984)」と「REIT市場」であろう。
    「ソフトバンクG」に関しては、この急速な世界的な株価低下で、その企業価値が毀損・低下するのは止む無しな部分ではあるが、これが一部の掲示板等の切った貼ったの様に、簡単にオシャカになるかどうかは難しい部分も出てくるだろう。
    今回の株価急落・暴落の一つの象徴としての「ソフトバンクG」の消滅や解体と言った事例が生じれば、それは誠にシンボリックな展開になるかと思うが、そうなった時の影響を考えると、なかなか。
    とはいえ、膨らむだけ膨らんだ状態が一気に冷水を浴びせられるので、常にその動向は注意となってくる。
    「REIT市場」が、このソフトバンクGの「インビンシブル」に見られる様に、ストップ安続出の様な有り様が出たのは、ある意味、株式市場よりも、より旧来見られた【9.11】や【3.11】、ITバブル崩壊時の「ソフトバンク」「光通信」などを彷彿させるような感じであるが、これが「始まり」なのか「終盤」なのかは、それこそ過ぎ去って見ないと分からない事の一つではあるが、今日の大幅安が地方銀行の機械的な損切りにあるのだとすれば、売りのピークとしては一巡を超えたとも言える。
    実際に「長期国債」の例を見るまでもなく、「利回り」という考え方に修正が迫られている場面が到来しているのが、今回の下げ局面だとも言える。
    各国の金融政策の”躊躇ない発動”で、見るべき金利が消失しつつある現在、「証券」から副次的に生み出されるモノの価値が如何に?という部分が従来通りの価値観のまま推移するのかは、それこそ今の資本主義市場がそのまま続くのか???という視点との被さってくる。


    【今日の取引】:

    何もなし。